Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

「ばかにしているよ、あんな奴と心中なんかするものか」

ぷんぷんと腹を立てました。

「あんな奴って誰のこと?」

おちゃっぴイは合点ゆかない。

「何だ、あんな奴と心中なんか、誰がするもんか」

おちゃっぴイにはお梅の不機嫌なわけが、いよいよわからない。

「女物はたしかに梅ちゃんのに違いないが、男のは後丸のしゃれた形なのよ」

「ふうちゃん、外聞が悪いから、早くその、わたしのだけを持って来てしまって頂戴な、男のなんかかまやしませんよ、川の中へ蹴込んでおやりなさい、このごろは下駄泥棒がはやるんですとさ」

「それじゃ、梅ちゃん、お前さんの下駄を盗まれたの?」

「大抵そうなんでしょう」

「まあ。でも無事で安心したわ、早くその下駄を持って来ちまいましょう」

「持って来て頂戴」

おちゃっぴイは大呑込みにして、急いで行ってしまう。

「ホントにばかばかしいったらありゃしない、金公の野郎、覚えていやがれ」

余憤容易に去らず、これは昨晩、金助が両国橋まで一目散に逃げて、さてその下駄を突っかけようとして見ると、片一方だから、やむを得ず、そこへ並べて置捨てにしていったものに相違ない。

これがためにあらぬ浮名を受けたお梅は、相手が相手だから、浮名儲けにもならないと思って、しきりに口惜しがっているのをお角が慰めて、