Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠7
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme
とさけびました。
この男は仏教そのものも多少は知っているし、また仏教そのものが日本の文明に寄与した功績も多少心得ているらしいが、現在の仏寺と、僧侶の腐敗をもかねて、大いに憤慨していたものらしい。これよりいくらもたたない後に現われた維新の政府が、かなり無遠慮に廃仏毀釈を実行したのも、一部分の責めは坊主が負わなければなりますまい。七兵衛はその時、おだやかにこういいました。
「左様でございますね、モシ、山師共がお山を食い物にしようとかかりましても、宮方のお役人と、お山の坊さんとは、よくそれを教えさとして、思いとどまらせるようにしなければならぬはずのものだと私共も思います」
切り散らし、掘っくりかえしている事の体を見て、一同のものが白け渡りました。
その時、高尾山の麓の茶屋では、半ぺん坊主が一杯飲みながら、
「占め占め、こう来なくっちゃならねえ」
といって、さも嬉しそうに、山を掘り崩しているところをながめては、半ぺんを肴に、頻りに盃を傾けておりました。
半ぺん坊主は、京都あたりから来た風来坊主で、高尾の寺に籍があるわけでもなんでもないが、この近所へ草庵ようのものを構えて、ぶらぶらと暮らしている。