Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 242.044 Zeichen · 477 Bildschirme

Aozora Bunko

見るところ、これらの子供たちは、自分の過去と同じように、なんらの教育を受けることも、受けさせる設備も出来てはいないようだ、どうかしてこの子供たちのために、寺小屋様のものを設けて、自分も共に学びたいものだと痛切に思いつきました。

そうかといって、自分には今それをする余裕もなければ、学問の力もない。そういう時に与八が、いつも思い出すのはお松のことであります。

「お松さんが来てくれればいいな」

と与八は、いつもそれを思い出すのですけれども、それはトテモ出来ない相談だと思いかえすのが常でありました。

ところが先日、相生町の老女の屋敷に久しぶりでお松をたずねてみたところが、お松もまた、思いがけない一人の子持ちとなっていて、おたがいに力を合わせて子供を育ててゆきたいというような話をしたことから、与八はその話を進めて、お松をここに呼び迎えてみたいと気が進みました。

ある日、与八は水車小屋から程遠からぬ主人の屋敷へ出向いて、ふと、物置同様になっている剣術の道場の前に立ちました。

机の家の屋敷は、定まる当主とてもありませんから、すべてにおいて、与八が監理人のようなものであります。