Japanische Klassiker mit Furigana
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てんかいっぴん
天下一品
小川 未明
Lesen Sie 天下一品 (てんかいっぴん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.874 Zeichen · 14 Bildschirme
高い空のあなたから、太陽は、柔和な目つきをして、働いている人々を見守っているようでありました。しかし、男は、もう芋に肥料をやることなどは、まったく忘れてしまったように、てんで目は田圃の上などに止まりませんでした。
「あの物識りのいうことに、まちがった、ためしがない。ことに、今日はほんとうに感心したようすでいった……安くて、千両……まあ、なんという大金だろう。俺は、夢を見ているのではあるまいかしらん。いや、たしかに夢でない。千両……買い手によって千五百両にもならないともかぎらない。その金を俺は、どうして使ったらいいだろう。」と、男は、もう気が気でなく、体じゅうが熱に浮かされていました。
物識りが、「天下一品」といった仏像が、この村の中にあるといううわさが、たちまちあたりに広まりました。我も、我もといって、みんなが男のところへ仏像を拝みにまいりました。
「ありがたそうなお顔をしていらっしゃる。」とか、「慈悲深いお目をしていらっしゃる。」とか、または、「なんとなく神々しい。」とか、みんなが仏像の前に立っていいました。
「これが千両も値打ちのある仏さまですか。