Japanische Klassiker mit Furigana
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てんにょとおばけ
天女とお化け
小川 未明
Lesen Sie 天女とお化け (てんにょとおばけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.886 Zeichen · 10 Bildschirme
線一本でも、まちがってはならぬのでした。だから、自分では熱心にかいたつもりでも、めいめいのものと見くらべて、よい悪いをきめられるので、いつも、ほめられるのは、日ごろ成績がいいとされているものにかぎっていました。秀吉などは、どの科目も、ほめられたことはなかったのです。
いま、この教会からもらったクレオンは、品質が上等とみえて、赤の色はまったく鮮紅だったし、紫の色も、いつか友だちの家で見た孔雀の羽のように光っているし、そして青い色は、ステンド=グラスをとおして仰ぐ、あの奥深い大空のようだったので、彼の持ってうまれた創造力は、なにをかきあらわしていいか、頭の中で、出口をしきりとさがしたのです。
彼は、まず、まざまざと目にのこっていた孔雀をかきました。それとならべて、彼には、お化けと感ずる、ひげのはえた丸い顔をかきました。しかしそれは、人間の顔でありません。目から火を吹けば、口からも、ちょろちょろと、へびのように、赤い舌を出していて、頭をかしげていました。
「だんだん、ほんとうの君がでて、おもしろくなるね。」と、若い先生は、なにを画から見取ったものか、秀吉を勇気づけました。