Japanische Klassiker mit Furigana
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てんのう
天皇
蜷川 新
Lesen Sie 天皇 (てんのう) von 蜷川 新 (にながわあらた) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.036 Zeichen · 269 Bildschirme
今後もどうか分かりませんから、また五十両でも百両でも、用心のために、お廻し願います。この地の公卿の家令どもは、金銭も喜びますが、道具もまた喜びます。道具は買手をこしらえて、売りつけるもののようです。それですから、御国から、品物を取りよせましょう。」
これは遠山茂樹著『明治維新史』(一〇四ページ)から写しとつた一節である。
橋本左内は、公卿の家臣にワイロをおくつて、ひそかに政治上の策動をおこなつていたことが、よく分かる。当時の公卿が、各雄藩から、または浪士らから、ワイロをとり、政争者を手玉にとつていたことは、明治の初年には、世に知られていた事実である。
公卿は、薩長を主とする強藩の策士と共謀して、孝明天皇の攘夷の勅書を作りあげたり、それを書きなおしたりしていた。攘夷の勅を幕府の老中に手渡すために、江戸へやつてきた公卿大原重徳は、江戸で、薩長の策士らとはかつて、勅書の文字を、ほしいままに変えたと伝えられている。
当時の幕府には、有名な旗本・水野筑後守がいた。勅書のなかに、「国を焦土となすも可なり。」という極端な文字があつたのを見て、彼は、「天子が、国を焦土となすも可なり。