Japanische Klassiker mit Furigana
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てんのう
天皇
蜷川 新
Lesen Sie 天皇 (てんのう) von 蜷川 新 (にながわあらた) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 136.036 Zeichen · 269 Bildschirme
を、理由なきものと主張していたのである。
二・二六事件のさいに、渡辺錠太郎大将は、青年軍人らによって、その住居をおそわれて銃殺されたが、その理由は、同大将が、天皇機関説を不当の説でないと、となえたからであった。私は同大将に一文を送って、天皇機関説が理論上、正しいものであることをくわしく述べたのであったが、同大将は、この私の主張に共鳴し、「あたかも天日を拝するがごとし。」との言句をもちいて、私に感謝したのであった。その書面は、私の家に、今もなお保存してある。その死に先だつこと、わずかに数日の日づけが書いてある。
犬養氏にも、私は一書を送って、美濃部氏を勅選議員にしたときに、荒木大将は、内閣員としてそれに賛成した人であったにかかわらず、荒木氏らは、美濃部氏の学説を非難しているのは、軍人として大臣として、無責任であることを責めたのであった。それにたいして、犬養氏は返書を送ってきたが、その返書は、同氏が殺害せられるまえ、十数日の日づけであった。二書ともに記念として保存している。
天皇は国家であると主張した軍人や、右傾の徒は国のこうむるべき制裁や、国の支払うべき損害賠償は、すなわち天皇のこうむるべき制裁となり、賠償となるべきはずであることに、気がつかなかったのである。