Japanische Klassiker mit Furigana
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たいへいようまじょう
太平洋魔城
海野 十三
Lesen Sie 太平洋魔城 (たいへいようまじょう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 93.147 Zeichen · 187 Bildschirme
いずれもケレンコ一味がほこるすこぶる優秀なものであって、これを着ると、上からゴム管で空気を送ってもらう面倒もなく、自由に海底を歩きまわれるものだった。それは大小さまざまのタイヤで人体の形につくったようなものだった。そして頭にかぶる兜みたいなものは、ばかに大きくて、その中に酸素発生器が入っていた。
リーロフが、その潜水服の一つをひきずりおろして、足を入れている時に、入口から一人の水兵が入ってきた。
「副司令、お手伝をいたしましょう」
「いや、手伝はいらない。この潜水服は、自分ひとりで着られるのが特長だてえことを貴様は忘れたか」
といって、気がついて水兵の顔をまぶしそうに見つめ、
「はて、貴様の顔はばかにもやもやしているが、貴様は誰か」
「は、昨日着任しました一等水兵マーロンであります。本日ただ今副司令当番となってまいりました」
「なんだ、一等水兵マーロンか。貴様は日本人太刀川のことを知っているか」
「は、名前はきいて知っております」
「そうか、知っとるか。その太刀川は、もうつかまったかどうか、貴様は知らないか」
「私はまだ聞いておりません」
「知らない。知らなければちょっと捜査本部に行って、様子を聞いてこい」