Japanische Klassiker mit Furigana
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だいきょしほうでん
太虚司法伝
田中 貢太郎
Lesen Sie 太虚司法伝 (だいきょしほうでん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.847 Zeichen · 16 Bildschirme
大異は蘇生したように思った。
「どうか私を還してください」
皆が口々に言った。
「まだ返さないよ」
「ここまで連れてきた者を、ただは返さないよ」
「そうさ、人間に、我輩どもの有ることを知らす必要があるからな」
「皆で贈物があらあ」
大異を故の体にしてくれた老鬼が言った。
「贈物とはどんな物だ、どんな物を贈るのだ」
すると一つの怪物が言った。
「俺からは、撥雲の角を贈るのだ」
その怪物は二本の角を持ってきて、それを大異の額に当てた。と、角はそのまま生えたようにくっついてしまった。
「俺からは、哨風の嘴を贈ろう」
他の怪物の一つは、鉄の嘴を持ってきて大異の脣に当てた。脣はまたそのまま鳥の喙のようになった。
「俺は朱華の髪を贈ろう」
次の怪物は赤い水を桶に入れてきて、それを大異の髪にかけた。髪は火のように赤い色になって、それが頭の周囲にまくれあがった。
「俺は碧光の睛を贈ってやろう」
も一つの怪物は二つの青い珠を持ってきて、大異の両眼に篏めた。
「これで贈物はもう済んだらしいな、では、もうこの人間を帰してやろう、さあお前さん、帰るがいいよ、そこいらまで俺が送ってやろう」
大異は老鬼に促がされて歩いた。