Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たいようとほしのした

太陽と星の下

小川 未明

Lesen Sie 太陽と星の下 (たいようとほしのした) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.419 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

少年は、四つつじのところをうろつきながら、

「おれはきつねにばかされているんでないだろうな。」と、自分に向かっていったのでした。

なぜなら、あのこっとう店が、いつのまにかなくなって、見つからなかったからです。そのかわり、そこが葬儀屋となって、真新しい棺おけや白い蓮華の造花などが、ならべてありました。

少年は、しばらく考え込んで、去りかねていましたが、念のため、魚屋の前を通ってみました。すると、魚屋は、前とおなじところにあって、台はかわいて、もうその上には、鯨の肉は見あたりませんでした。

彼は、家に帰ると、この話を兄さんにしたのであります。

「あんまりの変わりかたで、僕、きつねにばかされたのでないかと思った。」

これをきくと、横になって、新聞を見ていた兄さんは、笑いながら、起き上がりました。そして、弟に向かって、つぎのようにいったのです。

「戦争の終わるころは、品物が不足していて、だれでも、すばしっこく、人のほしがる品を動かしたものは、遊んでいても、大もうけができたのだ。もとより、そういう人々は、世の中のためとか、他人のためとかいうことは考えていない。ただ自分さえよければいいので、ぜいたくしたものさ。