Japanische Klassiker mit Furigana
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ふしぎなとおめがね
奇妙な遠眼鏡
香倶土 三鳥
Lesen Sie 奇妙な遠眼鏡 (ふしぎなとおめがね) von 香倶土 三鳥 (かぐつちみどり) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.759 Zeichen · 14 Bildschirme
リイを見ろ。一番ちいさいけれども温柔しいから、欲しがるものでもちっともあぶなくない。みんなリイの真似をしろ」
と、兄さん二人が叱られてしまいました。そうして何も買ってもらえずに、只お祭りを見たばかりでお家へ連れて帰られました。
アアとサアと二人の兄さんは大層口惜しがって、今夜リイをウンとイジめてやろうと相談をしましたが、リイはチャンときいて知っておりました。
その晩、兄弟三人は揃って、
「お父さんお母さん、お先へ……」
と云って離れた室に寝ますと、間もなくアアとサアは起き上って、リイをつかまえて窓から外へ引ずり出して、そのまま窓をしめて寝てしまいましたが、リイは前から知っていましたから、声も出さずに兄さん達のする通りになっていました。
リイはそのまま窓の外の草原に立って、涙をポロポロこぼしながら東の方を見ていますと、向うの草山の方が明るくなって、黄色い大きなお月様がのぼって来ました。
リイはこんな大きなお月様を見たのは生れて初めてでしたから、ビックリして泣きやんで見ておりますと、不意にうしろの方からシャガレた声で、
「リイやリイや」
と云う声がしました。