Japanische Klassiker mit Furigana
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おんなのこうしん
女の行進
宮本 百合子
Lesen Sie 女の行進 (おんなのこうしん) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.721 Zeichen · 6 Bildschirme
日にやけた顔色はよいけれど、それで衛生にいいのだろうか、もし炎天下のむき出した頭が衛生によいのだとしたら、どうして毎夏脳炎の流行期に、頭をむき出して炎天にさらしていないように、と特別の注意がされて来ていたのだろう。女学校の女の子は年も稚く、肉体の変化も激しい時期であるし体質もさまざまであろうと思う。一様に日傘をささないというようなことは、外見の上では一つのジェスチュアであるけれど、健康の上にどれだけ有益なのだろう。
校長だの教師だの団体の指導者だのというひとは、当分の流行に対してよく吟味検討してみる必要がある。自分たちの思いつきに対してひろい実際の視野から再考してみる必要がある。対外的の意味で何かやらなければならないという場合、とりつきやすいのは目の前の見た目に立つ趣向である。浦和からの娘子行進にしろ、目に立つことでは成功したろう。けれども、そこから生れた後味、それによってこそ行進した方の真の感激も、行進をながめたものの感銘も、それからのちの生活感情のなかで美しく消化されてゆくはずの後味が、心理的にふっきれないものをのこしたとすれば、それはむしろ益より害があったということにもなるのである。