Japanische Klassiker mit Furigana
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めがみ
女神
Lesen Sie 女神 (めがみ) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.046 Zeichen · 14 Bildschirme
健康そうな、普通の女性である。しかも、思わず瞠若してしまうくらいの美しいひとであった。
「きょうは、弟を連れて来ました。」
と彼は私を、細君に引き合した。
「あら。」
と小さく叫んで、素早くエプロンをはずし、私の斜め前に膝をついた。
私は、私の名前を言ってお辞儀した。
「まあ、それは、それは。いつも、もう細田がお世話になりまして、いちどわたくしもご挨拶に伺いたいと存じながら、しつれいしておりまして、本当にまあ、きょうは、ようこそ、……」
云々と、普通の女の挨拶を述べるばかりで、すこしも狂信者らしい影が無い。
「うむ、これで母と子の対面もすんだ。それでは、いよいよインフレーションの救助に乗り出す事にしましょう。まず、新鮮な水を飲まなければいけない。お母さん、薬缶を貸して下さい。私が井戸から汲んでまいります。」
細田氏ひとりは、昂然たるものである。
「はい、はい。」
何気ないような快活な返事をして、細君は彼に薬缶を手渡す。
彼が部屋を出てから、すぐに私は細君にたずねた。
「いつから、あんなになったのですか?」
「え?」
と、私の質問の意味がわからないような目つきで、無心らしく反問する。