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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいだん

妖怪談

井上 円了

Lesen Sie 妖怪談 (ようかいだん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.157 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

それゆえに、この洋服屋の主人は大いに喜びまして、狐がくるたびに釜をかむったのでありますが、狐はたえずくる、釜は常にかむってはおられませず、どうしたらよかろうと思案いたしました。お釜は金でつくられたものである。してみると、金なれば狐はこれを破ることはできぬものと考えましたから、金の帽子をかむれば狐は入ることができぬに相違ないというので、ただちに金の帽子を鍛冶屋へ注文いたしました。その後は、寝てもさめても、常にこの金の帽子をいただいておりました。それゆえ、狐は頭からはついに入り込むことができませぬようになりましたので、彼は大いに安心いたしておりました。

すると、狐はまた考えるのです。金の帽子をかむりおるから頭からは入られぬ、なんとか工夫をしてどこからか、入り込んでやろうではないかというので、多くの狐どもは、ここに会議を開いたのでございます。ある狐はどこそこから、あるものはいずれより、またあるものはここよりと議々した。結局、お尻から入るということになりました。これには、洋服屋の主人も大いに弱っておりました。頭は金の帽子で防げたから、金ならば狐は防げるといったところで、まさか金のさるまたや金のふんどしは掛けられもせませぬから、どうしたらよかろうかと大いに苦心考慮の結果、考えましたのはゴムのふんどし。