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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいだん

妖怪談

井上 円了

Lesen Sie 妖怪談 (ようかいだん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.157 Zeichen · 25 Bildschirme

Aozora Bunko

いずれこんなときには、だれでもいろいろなことが耳へ入るものであります。どこから聞いたものか、私が狐を落とすと言う者があったので、かの人はこの苦痛を除くためには、多くの手段を尽くしても全く無効であった。しかし、背に腹はかえられぬので、私の宅へ参ることになりました。

取り次ぎの者が私の所へ参りまして申しますには、「かくのごとき風態の狂人が参りまして、しかじかの儀にて、先生に御面会いたしたいと申しております」と言うので、いかにもおもしろ風であるし、またなにかの研究材料にもなるかも知れんと思いましたから、まず通してやれと命じました。

すると、洋服屋はゴムの洋服を着て、金の帽子をかむったまま、余の室へ入りました。まず帽子を取って会釈し、礼儀が終わるが早いか金の帽子をかむり、「かようかようのわけで、一時もこの帽子を取っておくことはできませぬから、御免をこうむります」と申してことわりました。「その用件は」と言うと、彼は言う、「私のお願いというのはほかでもないが、どうも狐に苦しめられるので、はなはだ困却いたしました。聞けば、先生には狐をお落としなさるということでございますので、どうか狐を落として願いたいのでございます」