Japanische Klassiker mit Furigana
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme
学校へ行ってる娘さんが二人に御飯たきの女中さんが一人います。店は別なので、奥さんは毎日そこへ出勤というわけです。生活が派手なので、閑ちゃんがびっくりするかもしれないが、却ってそれも面白かろうと考えます。とにかく女中さんでは出来ないことを主婦に代ってしてもらいたいとのこと、――読んでゆく中に、ミネは何となく気持が軽くなってゆくのを覚えた。主婦代りといっても女中さんがいるから大して仕事はないこと、四畳半の部屋をくれること、ミシンがあるから、時間をくり出して内職するならしてもよいことなど、今の閑子の心をひきそうな条件が並んでいた。閑子はミシン仕事が非常に好きらしかった。
「返事出したの。」
「まだだけど、もう明日あたり立とうかと思って。」
「そう、そいじゃ、今日は送別会をやろうよ。」
さっそく正子にいって、五目ずしをつくらせたり、闇の砂糖を買ってきて汁粉の小豆をかけさせたりした。それで閑子はすっかりきげんがよくなり、ミネや正子と二部合唱で女学生のような歌をうたったりした。出発のとき、ミネは正子と二人で東京駅の出札口まで見おくった。モンペにリュック・サックを背おって閑子は出かけた。