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Japanische Klassiker mit Furigana

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つまのざ

妻の座

壺井 栄

Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme

Aozora Bunko

作家である貞子が世の常の仲人的な強引さでは、野村にそれを伝えることが出来ないでいるらしい中に、ミネは野村と会う機会ができてしまった。ちょうど悠吉も一しょだった。野村のやもめ暮しが、あわれをとどめているような、敷きっぱなしの布団をそのまま二つに折って部屋の隅に押しやっているのなどを見ると、ミネは貰った手紙に返事をしていないことも気になり、思いきって閑子のことをしゃべった。不器量な女であることも強調した。一瞬明るい顔になった野村は急に坐り直して、膝に手を置いて聞いていたが、ぴょこんと頭を下げながら「いやもう、来て下さるということだけでありがたいことです。」といった。ミネは、貞子とよく相談してくれるようにといって辞した。その道々、貞子をだしぬいたような結果になったことを、軽く悔いながら、並んで歩く悠吉を見上げた。

「私、押っつけがましくなんか、なかったわね。貞子さんに伝えてあるからっていったんですもの。断るなら断るで、貞子さんとらくに相談できるでしょ。」

「いいよそんなこと。いやにお前は卑下してるがね、閑ちゃんはあれで立派なものさ。けんそんはいいが、卑下するこたないよ。