Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つまのざ

妻の座

壺井 栄

Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme

Aozora Bunko

そしてミネも一しょに出かけたのだった。その日閑子は、上の男の子には半ズボンを、女の子にはそれぞれスリップを、お手のもののミシンで仕立てて土産にもっていった。男の子は早速ズボンをはいてにこにこしていた。それがひどくみんなの心をなごませ、野村までがもう布団の修繕などについて閑子に相談している。いかにもそれは、永い間野村の一家に主婦の座が空席であったかを語るようだった。閑子はもう、その日からこの家における自分の座に、はっきりとした自信と自覚をもったように、ミネは感じた。そんなことがあとで、いかに閑子の妻の座を邪魔することになろうなど、その時どうして気がつこう。いわばお人好しの閑子であったのだ。ここまでくるまでに、見合のあと野村がまた迷ったことを閑子は知らされてはいなかったのである。その小さな野村の不安を閑子に知らせずに押し切ったことは、野村を含めた周囲の者に責任があると同時に、小さな問題として決断に欠けた野村の責任は最も大きいとミネは思う。そのことを始めから誰よりも大きく懸念していたのは貞子であったかもしれぬが貞子は遠慮で、十分のことを言葉に出せなかったのだろう。