Japanische Klassiker mit Furigana
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme
いわば同業者の近所づき合いの程度だったのだ。その野村と妹とが結ばれようなど、その時のミネは夢にも考えなかった。ところが、それから僅か一年の後、妙ないきさつで、閑子は野村のところへゆくことになってしまった。終戦直後のはげしい社会の移りゆきは、野村や、悠吉たちを含めての一部の作家の作家活動の上に加えられていた重圧をも払いのけ、ひそめていた心をひろげて見せ合うような方向へと進んで行った。その新しい流れの中へ飛びこんで行ったことで、新鮮な友情がおたがいの心に流れ合うような気持にされたのであろうか。野村はミネに手紙をよこし、妻のあっせんをたのんできた。その手紙を、ミネは旅行の汽車の中で読んだ。
先日はおじゃましました。悠吉君は立候補しましたか?
とつぜんでへんですが、ぼくは女房をさがしてるんですが(といってもまだ誰にもいったことはないんですが)てきとうな人はありませんでしょうか。何しろ現在のところでは身うごき出来ないで困ってしまいます。元来私のような場合、ごく事情のわかったきょうだい親せきで、まあ割れ鍋にはとじぶたという釣りあいでさがしてくれる例を知っていますけれど、何しろ二人の妹は満州と広東に嫁にいっていて消息なく、二人の弟はどちらも戦死してしまい、昔の友人もありますけれど、二十年も生活がちがっていると、ちょっと見当