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Japanische Klassiker mit Furigana

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つまのざ

妻の座

壺井 栄

Lesen Sie 妻の座 (つまのざ) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 82.695 Zeichen · 165 Bildschirme

Aozora Bunko

思い出した。貞子の家で持たれた小説の研究会の帰りだった。千恵子はかん高な調子で、「どうしてみな結婚をさせないで、お嫁にやるの。」といった。貞子にしろミネにしろ、娘や妹に自分で相手を選ばせずにあてがい婿なのが変だというのだ。その時ミネは軽い反発を感じながら、

「だってさ、自分では選べない女はたくさんあるのよ。そういうたちの女には、やっぱりはたでお嫁の世話をしなくちゃならないじゃありませんか。甲斐性がないといえばそれまでだけど、そんな女に、はたが心を配らなかったら、いつまででもひとりなんてことになってよ。私の妹なんか、その口なんだけど。」

「それもそうね。でも、似合いってことがあるでしょう。閑子さんの場合、まるでそれが、似合っていないんだもの。妙てけれんだったわよ。ずい分へんだと思った。」

そういえば千恵子は閑子の結婚式にも、いかに野村と閑子の組合せが意外だったかというようなテーブルスピーチをのべたのを、ミネは思い出した。二人を似合いだと思ったミネの目は、たしかに狂っていたのだ。それを似合いとみたのは肉親のひいき目だったのだろうか。それほど閑子はどこかに足らぬところがあったというのだろうか。