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Japanische Klassiker mit Furigana

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おんなけいず

婦系図

泉 鏡花

Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme

Aozora Bunko

私は掏賊だ、はじめから敵に対しては、機謀権略、反間苦肉、有ゆる辣手段を弄して差支えないと信じた。

要はただ、君が家系門閥の誇の上に、一部の間隙を生ぜしめて、氏素性、かくのごとき早瀬の前に幾分の譲歩をなさしめん希望に過ぎなかったに、思わざりき、久能山上の事あらんとは。我は偏に、君の家厳の、左右一顧の余裕のない、一時の激怒を惜むとともに、清冽一塵の交るを許さぬ、峻厳なるその主義に深大なる敬意を表する。

英吉君、能うべくは、我意を体して、より美く、より清き、第二の家庭を建設せよ。人生意気を感ぜずや――云々の意を認めてあった。

門族の栄華の雲に蔽われて、自家の存在と、学者の独立とを忘れていた英吉は、日蝕の日の、蝕の晴るると共に、嗟嘆して主税に聞くべく、その頭脳は明に、その眼は輝いたのである。

早瀬は潔く云々以下、二十一行抹消。――前篇後篇を通じその意味にて御覧を願う。はじめ新聞に連載の時、この二十一行なし。後単行出版に際し都合により、徒を添えたるもの。或はおなじ単行本御所有の方々の、ここにお心つかいもあらんかとて。

明治四十(一九〇七)年一~四月