Japanische Klassiker mit Furigana
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Lesen Sie 婦系図 (おんなけいず) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 172.760 Zeichen · 343 Bildschirme
心懸けの好い、実体もので、身が定まってからも、こうした御機嫌うかがいに出る志。お主の娘に引添うて、身を固めて行く態の、その円髷の大いのも、かかる折から頼もしい。
煙草屋の店でくるくるぱちぱち、一打ばかりの眼球の中を、仕切て、我身でお妙を遮るように、主税は真中へ立ったから、余り人目に立つので、こなたから進んで出て、声を掛けるのは憚って差控えた。
そうしてお妙が気が付かないで、すらすらと行過ぎたのが、主税は何となく心寂しかった。つい前の年までは、自分が、ああして附いて出たに。
とリボンが靡いて、お妙は立停まった。
肩が離れて、大な白足袋の色新しく、附木を売る女房のあわれな灯に近いたのは円髷で。実直ものの丁寧に、屈み腰になって手を出したは、志を恵んだらしい。親子が揃って額ずいた時、お妙の手の巾着が、羽織の紐の下へ入って、姿は辻の暗がりへ。
書生たちは、ぞろぞろと煙草屋の軒を出て、斉く星を仰いだのである。
二十九
○男金女土大に吉、子五人か九人あり衣食満ち富貴にして――
男金女土こそ大吉よ
衣食みちみち…………
と歌の方も衣食みちみちのあとは、虫蝕と、雨染みと、摺剥けたので分らぬが、上に、業平と小町のようなのが対向いで、前に土器を控えると、万歳烏帽子が五人ばかり、ずらりと拝伏した処が描い