Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よめとりむことり

嫁取婿取

佐々木 邦

Lesen Sie 嫁取婿取 (よめとりむことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.654 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

「知っています」

「何ういう意味だい?」

「螢の光窓の雪です。小学校の唱歌にあります」

「故事さ」

「それは存じません」

「参考の為めに話して聞かせようか。入学試験に出るかも知れないよ。車胤、貧にして常に油を得ず。夏月、練嚢に数十の螢火を盛り、書を照して読む。夜を以て日に継ぐ。何うだね?」

「はあ」

「分るかい?」

「はあ」

「孫康、家貧にして油なし。常に雪に映じて書を読む」

「二人ですか?」

「然うさ。何方も豪い人だ」

「はあ」

「この精神がなければいけないよ」

「お父さん」

「何だね?」

「そんな豪い人が二人がかりでしたことを僕が一人でやるのは無理です」

「お前はそんな馬鹿な理窟を言うからいけない」

「…………」

「車胤や孫康の勇猛心をもってすれば、高等学校の入学試験なんか難関でも何でもない。朝飯前に突破出来る」

と山下さんは尚お懇々と且つ諭し且つ励ました。二郎君は黙々として聴いていたが、お許しを受けて書斎を出た時、

「今のは成っちょらん」

と言った。

「困った奴だな」

と山下さんは首を傾げた。

「成っちょらん」

と縁側で又。

「実に心得違いな奴だ」

と山下さんは考え込んだ。方針があるから決して高圧的に叱りつけない。