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Japanische Klassiker mit Furigana

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こどもはばかでなかった

子供はばかでなかった

小川 未明

Lesen Sie 子供はばかでなかった (こどもはばかでなかった) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.227 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

やはり、二、三日は、お母さんは、子供のことを案じて、仕事が手につきませんでした。

「つらくても、我慢をしているのでないかしらん? あんなことをいうのではなかった……。」と、思いわずらっていますと、

「僕、帰ってきた……。」と、入り口でした声は、たしかに、自分の子の声でありました。母親は、またかと驚いて、飛び出しました。

「どうしたんだ? 吉雄……。」と、お母さんは、思わず、我が子の顔をにらみました。

よくきくと、時計屋のおばあさんは、病気で臥ているのでした。吉雄は、その看病のてつだいをさせられるのがいやさに、出てきたというのであります。

「もう、お年よりで臥ていられるのだから、そんなこと、なんでもないじゃないか。」と、お母さんは、ひたすら、吉雄が、勤めのいやさから出てきたと信じて、しかりました。

「僕は、たんつぼのそうじなんか、させられるのはいやだ!」と、吉雄が、いいますと、お父さんは、これを聞いて、

「子供に、そんなことをさせるのは、先方がよくない。いやがるのは、もっともだ。」と、こんどは、お父さんが、吉雄に味方されたのでした。

吉雄は、家に帰ると、いつも川のほとりにゆきました。