Japanische Klassiker mit Furigana
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がっこうのさくらのき
学校の桜の木
小川 未明
Lesen Sie 学校の桜の木 (がっこうのさくらのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.721 Zeichen · 4 Bildschirme
ある、小学校の運動場に、一本の大きな桜の木がありました。枝を四方に拡げて、夏になると、その木の下は、日蔭ができて、涼しかったのです。
子供たちは、たくさんその木の下に集まりました。中には、登って、せみを捕ろうとするものがあれば、また、赤くなったさくらんぼを取ろうとするものもありました。
桜の木は、ちょうどお母さんのように、子供たちのするままに委していました。そして、子供たちの、楽しそうに遊ぶようすを見下ろしながら、いつも、にこにこと笑っているように見受けられました。
「太い木だなあ。」といって、無邪気な子供たちは、小さな両手を開いて、太い幹に抱きついて、見上げるものもあれば、
「いい木だなあ。」と、いまさらのように、感心して、ながめるものもありました。
年老った木は、かわいらしい子供たちに、こんなことをされるのが、さもこのうえもなくうれしそうでありました。
そのうちに、上のほうの子供たちは、六年の修業を終えて、学校から出てゆきました。そして、また、幼い子供たちが、新しく入ってきました。
その子供たちは、みんながしたように、この桜の木の下で遊びました。