Japanische Klassiker mit Furigana
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うちゅうのまいご
宇宙の迷子
海野 十三
Lesen Sie 宇宙の迷子 (うちゅうのまいご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.497 Zeichen · 29 Bildschirme
外は墨をぼかしたようなまっくらな空。銀河が美しい。
と、とつぜん、上の方からすぐ目の前におりてきた大きな赤い火の玉!
みるみるうちにその火の玉は、まぶしいばかりにもえあがって下界の方へ。
ガガガンの音はそのとき起った。
「何だろうね、今のは……」
ポコちゃんは、青くなってさけんだ。
「いん石がもえながら飛んでいるんだ」
くらやみの中に千ちゃんのこえがひびいた。
危機脱出
「へえっ、あれが、いん石かい。すごいなあ」
あまりものにおどろいたことのないポコちゃん川上少年も、艇外をひゅうひゅうととびかう鬼火のような、いん石群には、すっかりきもっ玉をうばわれた形であった。
そのとき操縦当番の千ちゃん山ノ井少年は、ポコちゃんに答えようともせず、前のテレビジョンの映写幕面をにらみながら、汗をながして操縦かんをあやつっている。
「しかし、きれいなもんだなあ。両国の川開で大花火を見るよりはもっとすごいや。あっ、また一発、どすんとぶつかったな。いたい!」
ポコちゃんは金属わくにいやというほど頭をぶっつけた。それっきり、かれはおしゃべりをやめた。それはしゃべっているさいちゅうにどすんときて、じぶんの舌をかみそうで、心配になったからだ。