Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうのまいご

宇宙の迷子

海野 十三

Lesen Sie 宇宙の迷子 (うちゅうのまいご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.497 Zeichen · 29 Bildschirme

Aozora Bunko

「千ちゃん、たいくつだね。下界のラジオでもかけようか」

「うん。どこか軽快な音楽をやっている局をつかまえてくれよ」

「ああ、さんせいだね」

ポコちゃんが短波ラジオのダイヤルをぐるぐるまわしていると、アメリカのラジオ・シチーの明かるい放送がはいってきた。

二人がそれにききいっているうちに、高度はどんどんあがっていく。そして空がだんだん暗さをます。

やがて星がきらきらかがやきはじめる。

「ポコちゃん、いつのまにかほくたちは成層圏へたっしたよ。ほら、空が暗くなってまるで夕方になったようだ」

千ちゃんが指をてんじょうの方へむけていう。が、ポコちゃん、へんじをしない。それもそのはず、ポコちゃんは音楽をききながらいい気もちになってねむってしまったのだ。

「おやおや、のんきな坊やだなあ」

そういっているとき、へんなこえが頭の上にした。

「もしもしカモシカ号。もしもしカモシカ号……」

あ、下界からの超短波の無線電話のよびだしだ。

「ああ、こちらはカモシカ号です。山ノ井万造です。あなたはどなたですか」

「おお、カモシカ号ですね。ぶじですか。みんなしんぱいしていたところです。こっちは東京放送局の中継室ですが……」