Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

Lesen Sie 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.974 Zeichen · 72 Bildschirme

Aozora Bunko

飛び出した赤ちゃんは脳震盪を起すし、夫人は出血が停らなくて大さわぎだったよ」

魚戸は、同情にたえないという目付で、そう語った。愛妻のイレネの身の上のことも考えているのであろう。もちろん僕も愕いた。

「で、赤ん坊はどうした」

「赤ちゃんは幸いにも生きている。しかし果して異状なしかどうだか、もうすこし生長してみないと分らないそうだ」

「そうか。気の毒だなあ。そして夫人は」

「ベルガー夫人の出血はようやく停った。絶対安静を命ぜられているが、しきりに赤ちゃんの容態のことを気にして、大きな声で泣いたり急に暴れだしたりするので、医局員は困っている」

「なぜ暴れるのかね」

「夫人は、掃除夫のカールが床に油を引きすぎたから、それで滑ったと思っているんだ。だから夫人は掃除夫のカールのところへ押掛けて首を絞めるのだといってきかないのだ」

「それはカールの罪じゃあるまい」

「もちろんカールには関係なしさ。もし罪を論ずるとすると、このように急に重力が減ってきたのに対し、艇長が何等の安全処置も講じなかったことにあるだろう」

「安全処置なんて、考えられることなのか」

「考えられるとも。いや、現に本艇にはその設備があるんだ。