Japanische Klassiker mit Furigana
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うちゅうせんぺい
宇宙尖兵
海野 十三
Lesen Sie 宇宙尖兵 (うちゅうせんぺい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 35.974 Zeichen · 72 Bildschirme
その次に気がついた時は、僕は安楽椅子の中に身体を埋めていた。
「日本人には似合わず、君は気が弱いじゃないか」と声をかけられ、僕ははっとした。目の前に赤い葡萄酒の盃があった。
「これを飲んで、元気を出すさ」
リーマン博士が、僕の手に盃を握らせた。僕は、そんなものを飲んでは恥だと思い、その厚意だけを謝して、盃を卓子の上に置いた。そして博士の顔を探した。
「博士。説明をしていただきましょう」
僕は、前言を繰返した。
博士は、僕と一所に、同じ卓子を囲んでいた。そしていつものような峻厳な表情を続けていたが、やがて重々しく唇をひらいた。
「岸君。別に説明するほどのこともないが、君が見たとおり生物を微粒子にして空間を走らせ、やがて受信局で、元のように組立てるという器械なんだが、今日やったように長距離間で成功したのはまことに悦ばしい。ベラン氏もベルガー夫人の幼児も、無事ナウエンの受信局で元のとおり整形されたそうだ」
「えっ、あれが成功したのですか」
「そうなんだ。もう君も気がついていると思うが、宇宙旅行をするには、人間の生命はあまりに短かすぎる。そこで本艇においては、妻帯者を乗り込ませてあるばかりか、今後も艇内において出来るだけ結婚を奨励し、一代で行けなければ二代でも三代でもかかって目的を達するという信念を今から植付けて置こうと