Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あんごしたん

安吾史譚

坂口 安吾

Lesen Sie 安吾史譚 (あんごしたん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.002 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

徳山という友だちの妹が病気で南平に加持をたのんだら生霊がついてる。生霊を落すには五両かかると言う。あんまり高く吹ッかけるから夢酔に話をすると、

「よろし。オレがタダで落してやる」

三晩かかりきって、とうとう生霊を落してやった。そういうことが重って南平は夢酔を恨み二人は仲がわるくなったが、夢酔はカゲ富に寄加持の手を用い、五両、十両、二十両というようにそれから何度ももうけた。南平につぎこんだ伝授料は元をとり返してオツリが来たのである。

★

夢酔が地所を借りていたのは岡野という千五百石の旗本であった。

千五百石といえば相当の大身だが、代々の放蕩つづきで貧乏で有名なウチだった。当主はまだ若いが、名題の貧乏で嫁をくれる者がなかったのを、夢酔が世話をしてやって知行所へ談じて出ない金をださせて格式以上の婚礼をさせてやったのである。

ところが結婚後追々と酒をはじめ、酒の相手の町人どもが奥へ入りびたるようになり、親類の者が当主をだまして遊ぶ金をかりる。毎晩が酒宴つづきで、せっかく夢酔が知行所へかけあって工面してやった金も婚礼用に買った品々もみんななくなってしまった。