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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんえいぶどうかがみ

寛永武道鑑

直木 三十五

Lesen Sie 寛永武道鑑 (かんえいぶどうかがみ) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.633 Zeichen · 26 Bildschirme

Aozora Bunko

と、申渡した。だが、半兵衛は、自分に対する、家中の噂を聞くと、稽古の時にまで、考えなくてはならなかった。

二

城中の、広庭の隅に設けてある稽古揚へ行って、重役の人々に、一手二手の稽古をつけて、夜詰の衆の溜り前の廊下へかかってくると

「荒木が、御前試合の中へ加わったというのは――そんなにいい腕かのう」

一人が、腕組したまま、柱に凭りかかって、大きい声で話していた。半兵衛は、その言葉が、耳に入ると共に、うるささと、軽い憤りとが起ってきた。

(家中の奴等は、わし一人を、いじめている)

と、いう風に感じた。そして、開いている襖から、顔を出して

「お揃いだな」

と、少し、蒼白くなった額をして、中へ入った。人々は半兵衛を見上げて、暫く黙ったが、一人が半兵衛が坐ると同時に

「お聞きしたいが」

と、膝を向けた。

「何を?」

「将軍家御前試合に、荒木又右衛門が加わったと申すが、何故、荒木の如き、田舎侍が、歴々の中へ加わったので御座ろうか? 是水軒にしても、一伝斎にしても、一心斎にしても、天下高名な剣客であるのに、郡山藩の師範として、高々二百石位の荒木が、何故、この尊い試合に加えられたか、合点が行かぬ」