Japanische Klassiker mit Furigana
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かんえいあいあいがさ
寛永相合傘
林 不忘
Lesen Sie 寛永相合傘 (かんえいあいあいがさ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.530 Zeichen · 15 Bildschirme
そして、首をひねりながら熟視ると、今度はどうも粟田口物とは見えない、そうかといって何国の誰ともべつに当てがつかないのだ。途方にくれて思慮深そうに構えこんでいると、甚吾の方から開き直って、
「安斎、粟田口だな。」
と突っかかって来たのだ。うっかり、いかにもさよう、同眼でござる、と出ようとするのを押えて、ふうむと鼻の穴から息を吹いたとたん、思いがけない考えが十郎兵衛の頭にひらめいた。ことによると、これぁずっとさかのぼって備中青江鍛冶ではないかしら――とこう思ったので、彼は瞳を凝らして三頭から鋩子先、物打ち、かさね、関と上下に見直してみたが、見れば見るほど、青江、それも為次どころの比較的あたらしい作とし観じられない。いよいよもって青江だなと、十郎兵衛は内心見極めをつけてしまったが、それかといって、そう言いきるには、まだ充分の自信がなかった。ことによると、とはじめ自分の頭へ来た、そのことによるとがいざとなると一抹の不安を投げるようでもある。しかし、いきり立っている甚吾左衛門に対してはもちろん、きょうの今までの自分の見巧者の手前もここはなんとかぜひ一言なかるべからざるところだ。