Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうぐん
将軍
Lesen Sie 将軍 (しょうぐん) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.852 Zeichen · 31 Bildschirme
「わしはすぐに靴と睨んだ。」
「どうもこの辺の住民はいけません。我々がここへ来た時も、日の丸の旗を出したのですが、その癖家の中を検べて見れば、大抵露西亜の旗を持っているのです。」
旅団長も何か浮き浮きしていた。
「つまり奸佞邪智なのじゃね。」
「そうです。煮ても焼いても食えないのです。」
こんな会話が続いている内、旅団参謀はまだ通訳と、二人の支那人を検べていた。それが急に田口一等卒へ、機嫌の悪い顔を向けると、吐き出すようにこう命じた。
「おい歩兵! この間牒はお前が掴まえて来たのだから、次手にお前が殺して来い。」
二十分の後、村の南端の路ばたには、この二人の支那人が、互に辮髪を結ばれたまま、枯柳の根がたに坐っていた。
田口一等卒は銃剣をつけると、まず辮髪を解き放した。それから銃を構えたまま、年下の男の後に立った。が、彼等を突殺す前に、殺すと云う事だけは告げたいと思った。
「、――」
彼はそう云って見たが、「殺す」と云う支那語を知らなかった。
「、殺すぞ!」
二人の支那人は云い合せたように、じろりと彼を振り返った。しかし驚いたけはいも見せず、それぎり別々の方角へ、何度も叩頭を続け出した。