Japanische Klassiker mit Furigana
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ちいさなとしちゃん
小さな年ちゃん
小川 未明
Lesen Sie 小さな年ちゃん (ちいさなとしちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.616 Zeichen · 4 Bildschirme
二度びっくりしたので、年ちゃんは、泣きやんで、目を開けて、赤犬を見ると、やさしそうな目つきをして、尾を振っていました。
年ちゃんは、まったく、赤犬が好きになりました。それから、お友だちが、赤犬を怖ろしがると、年ちゃんは、
「赤犬は、やさしい、いい犬なんだよ。」といって、いつも赤犬の弁護をしました。そして、お使いにいって、お豆腐屋の前に、赤犬の姿が見えなかったとき、年ちゃんは、どんなにさびしく思ったかしれません。
ある日、兵隊服を着た、二人連れのおじさんが、お薬を売りにきました。一人のおじさんは、松葉づえをついて、往来の上で、なにか大きな声を出して、わめいていました。きっと、戦争にいって傷ついてきたのだといっていたのでしょう。
一人のおじさんは、一軒ごとにお家へ入っていきました。みんな、気の毒に思って、薬を買ってあげるだろうと、年ちゃんは思って、その後についていって見ていました。
すると、女中さんが出て、
「いま、お留守ですから。」と、いって、断っていました。
年ちゃんは、先刻、この家のおばさんがいらしったのに、なんでうそをつくのだろうと思っていました。