Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさなおとうと、りょうちゃん

小さな弟、良ちゃん

小川 未明

Lesen Sie 小さな弟、良ちゃん (ちいさなおとうと、りょうちゃん) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.039 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

「気をつけてね。」といって、お姉さんとお母さんは、見送ってくださいました。

英ちゃんは、さおを持ち、良ちゃんは、片手に、みみずの入った紅茶の空きかんを持ち、片手にバケツをぶらさげていました。ほかの男の子たちも、さおとバケツと紅茶の空きかんを持っていました。

お姉さんは、これまで見た、紅茶の空きかんといえば、たいていリプトンであったのが、いつのまにか、みんな和製を使用するようになったとみえて、リプトンの空きかんは、一つもないと思われました。ここにも、世の中の変化があらわれているような気がしました。

「良ちゃんは、さおがないの?」と、お母さんが、おききなさると、

「こんなものに、なにが釣れるかって……。」と英ちゃんが、笑いました。

「まあ、ご苦労な、ただバケツを持ってお供をするだけなの。」と、お姉さんは、ほんとうに、良ちゃんがかわいそうになりました。

はや、みんなの姿は、かなたの道の上に小さくなりました。

「かわいそうに、それをつれてゆくとか、ゆかぬとか意地悪をしてさ。」と、お姉さんは、涙ぐみました。

「いえ、みんな小さいうちは、それで楽しいんです。大きくなると、わかってきます。