Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちいさなあかいはな
小さな赤い花
小川 未明
Lesen Sie 小さな赤い花 (ちいさなあかいはな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.313 Zeichen · 5 Bildschirme
ていませんでしたから、みつばちもやってこず、ちょうもたずねてきてくれませんので、寂しくてならなかったのであります。
花は、海の方から吹いてくる風に、そのうすい花弁を震わせながら、自分の身の不幸を悲しんでいました。
ある日のことであります。一ぴきの羽の美しいこちょうが、ひらひらと、どうしたことかその辺へ飛んできました。そして、そこに、赤いとこなつの花の咲いているのを見つけると、さっそく、花の上に飛んできました。
「まあ、珍しく、かわいらしい花が、こんなところに咲いていること。」と、ちょうはいいました。
これを聞きつけた、とこなつの花は、ちょうを見上げて、
「よくきてくださいました。私は、毎日ここで寂しい日を送っていました。そして明け暮れ、あなたや、みつばちのおたずねくださるのを、どんなにか待っていましたでありましょう。けれど、今日まで、だれも、たずねてはくれませんでした。ほんとうに、ようこそきてくださいました。」と、花はちょうに話しかけました。
すると、ちょうは、小さな頭をかしげながら、
「じつは、私は、こんなところに、あなたのような美しい花が咲いているとは知らなかったのです。