Japanische Klassiker mit Furigana
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こいずみやくものかていせいかつ
小泉八雲の家庭生活
萩原 朔太郎
Lesen Sie 小泉八雲の家庭生活 (こいずみやくものかていせいかつ) von 萩原 朔太郎 (はぎわらさくたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.379 Zeichen · 33 Bildschirme
ヘルンはその妻と共に、姑の老婦人と一家に同居し、純日本風の仕方でよく孝養の道を尽した。この姑の婦人もまた、旧武士の家庭に育った士族の娘で、純日本風の礼儀正しき教育を受け、かつ極めて善良に優しい心根の人であった。ヘルンの文学に出る日本婦人のモデルは、多くその妻に非ずば姑の老婦人だといわれてるが、すくなくともヘルンは、この点での好運にめぐまれていた。なぜなら日本においても、それほど貞淑な妻や善良な姑は、一般に沢山は居ないからである。それ故ある人々は、ヘルンがもし悪妻をめとり、意地悪の姑等と同居したら、彼の神国日本観は、おそらく顛倒した結果になったろうと言っている。
ヘルンの生活様式は、全く純日本風であった。彼はいつも和服――特に浴衣を好んだ――を着、畳の上に正坐し、日本の煙管で刻煙草を詰めて吸ってた。食事も米の飯に味噌汁、野菜の漬物や煮魚を食い、夜は二三合の日本酒を晩酌にたしなんだ。(しかし朝はウイスキイを用い、ビフテキも好んで食った。)住居は度々変ったが、純日本風の家を好んで、少しでも洋風を加味したものを嫌った。日本人の知人を訪問しても、洋風の応接間などに通されると、帰ってからも甚だ不機嫌であった。