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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

「……おい婆さん、飯が焦げるよなんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ」

いきなり次郎吉は爺臭い声をだして、

「おい誰だい赤ん坊を泣かすのは……うるさくっていけねえ、気を付けろよなんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ、アオーイ鰌屋、いくらだ一升、ウ、高え高え負けろ、もう二文負けろィ、あれ因業だな、ヤイ負けねえとぶンなぐるぞ、ア負けたか感心なんまいだぶなんまいだぶ、オイ婆さん、早く笊を出してやんな、なんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ、何、因業な割には安い鰌屋だって、ウ、そいつァよかった、じゃすぐお味噌汁の中へ入れちまいねえ、なんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ、どうだ入れたか皆、なんまいだぶなんまいだぶどんな具合だよ鰌は、なんまいだぶなんまいだぶ、鰌、皆白い腹だして死んじまったって、態ァ見やがれ、なんまいだぶなんまいだぶ……って。これじゃ何にもなりやしません」

ここまでトントンとひと呼吸に喋ってきて始めてホッと我に返ったように、

「ヘイお馴染の小言念仏、ちょうどおあとがよろし……」

いいながら何気なく見た廊下には、

「ア!」

さながら入道雲のよう渋面つくった義兄玄正がニュニューッと一杯に立ちはだかっていた。