Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうせつ えんちょう
小説 圓朝
正岡 容
Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme
そのまんまいつ迄も止まらなかった。
第二話 芸憂芸喜
一
笹寺の笹や四谷の秋の風 綺堂――絶えずその笹寺の笹の葉摺れが寂しく聞こえてくる、寺続きの横丁に、圓太郎の師匠たる二代目三遊亭圓生は茶がかった風雅な門構えの一戸を構えていた。親父圓太郎に連れられて次郎吉の小圓太は、その句のような秋曇りした一日、はるばる下町からのてまで上ってきて圓生のところへ弟子入りした。内弟子としていろはのいの字からやり直すためだった。
「ハイハイハイおいでなさい」
まだ圓太郎よりは若く五十には一、二年あるのに胡麻塩頭と前歯の一本抜けているのが年より老けさせて見えるのだろう、鼻の大きな、赤味を帯びた皺だらけの顔をした圓生はキチンと御年始の口上をいうように両手をついて、恭々しく小圓太にまで挨拶をした。
「……」
めんくらってペタッと鮃のようにお辞儀をした小圓太はしばらくしてソッと頭を上げてみると、まだ師匠はお辞儀をしていた。あわてて小圓太はまたお辞儀をつけ足してしまった。
「そうかえもう十六におなりかえ、早いもんだねえ、ついこの間まで長い振袖を着てヨチヨチ高座へ上がっていった姿が目に見えるがねえ」