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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

Lesen Sie 小説 圓朝 (しょうせつ えんちょう) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 163.270 Zeichen · 325 Bildschirme

Aozora Bunko

小圓太の耳に入る噺の、講釈の、一木一草――ほんのかりそめのいと片々たる雑艸までが立派に明日の糧となった。

これあるかな。

自分ながらうれしくて小圓太は、自分の出番以外は日を夜に継いで、いろいろさまざまの人たちの高座を聴いて歩いた。

「小圓太、お前は噺の淫乱だな」

とうとう圓生師匠から、こう笑われてしまったほど、しんからしんじつ浮身をやつした。「芸」に瘠するの思いさえした。

「三遊亭さん。またしてもおせっかいをするようだがお前さんのところのあの小圓太、どうも近来大した腕の磨きようだぜ。どうだいひとつ、もう二つ目にしてやりねえな」

見附のお濠っぷちへ真っ白に桜の咲くころ、わざわざ文楽は圓生の住居まで訪ねてきてこういってくれた。二つ目とは前座の次二つ目へ上がるからのいわれ。即ち前座の一級上へ栄達することだった。

「ありがとう、毎度。何しろ奴ァ昔下地があるんだから、いま二つ目にしたからって早かあなかろう。じゃお言葉通りそうしてやるかな」

このごろの本人の心がけにも拠っていることもちろん論をまたないが、それにしてもいざ本筋の修業をさせてみると、きのうきょうこの社会へ入ってきた他の前座とはてんで芸というものの肚へ入れようが本場所角力と田舎角力くらいちがっていた。