Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうどしま
小豆島
黒島 伝治
Lesen Sie 小豆島 (しょうどしま) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.606 Zeichen · 4 Bildschirme
それを親爺は理論的に説明することはよくしないが、具体的な実例によって、知っている僕は、たびたび親爺の話をきいたものだ。親爺も、僕達と同じようなことを考えている。だから、僕が、社会主義の話をしてきかせると、非常に嬉しがってきいている。親爺も、それで、胸の鬱憤が晴れ息がつけるものらしい。
だが、親爺は、そういうことを考えていても、それを主張したり、運動したりする元気はない。年が行きすぎている。そして、どこまでも器械のようにコツ/\働いている。
二三年前の話である。寒い冬の晩で、藁仕事をしながら一家の者が薄暗い電燈の下に集っている時、農村の話をし社会主義の話をしたものである。戸は閉めきってあったが、焚き火もしなければ、火鉢もなかった。で親爺に鼻のさきに水ばなをとまらせていたものだ。なんでも僕は、新聞記事を見てだったか、本を読んでだったか、その日興奮していた。話は、はずんだ。僕は、もう十年か十五年もすれば吾々の予期するような時代がやって来るだろう。その時には地主も資本家やその他の、現在に於ける社会的地位が、がらりと変って来る。というようなことを喋ったものだ。