Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こさかいふぼくしのおもいで
小酒井不木氏の思い出
国枝 史郎
Lesen Sie 小酒井不木氏の思い出 (こさかいふぼくしのおもいで) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.050 Zeichen · 5 Bildschirme
実際氏は能率的に作をされた。人の十年かかってやれるかやれないか解らない程の分量の仕事を、――科学の研究方面でも創作の方面でも三年間ばかりの間に行られた。
人が能率的に仕事をしていないのを見ると、氏は自分だけが能率的に仕事をやっていることに面栄ゆさを感ずるのではないかと思われる程であった。
◇
私は氏の書斎において、氏の書かれた原稿を見た。どの作もそうだとはいわないが第一義の作をされる時には、決してぶっつけに書かず、下書をして書かれていたことを知った。まずこういうような順序である。(一)筋立をされる。(二)それを辿って創作される。その創作を縦横に訂正される。(三)これを更に清書されるのである。探偵小説は破綻があってはならない。伏線は全部合理的に解決しなければならない。という所から、これほどの苦心をされたのである。つまり一ヶ所でも不合理のところがあったら訂正しなければならない。で、後から後からと訂正されるのである。ぶっつけに書けず――いや書かず、下書きをして清書をした理由である。こういう努力をしながらも、氏は多作家として有名である。