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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうじょがこなかったら

少女がこなかったら

小川 未明

Lesen Sie 少女がこなかったら (しょうじょがこなかったら) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.519 Zeichen · 6 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、彼女は、口の中でつぶやいて、ふたたび家へはいり、戸を閉めて、自分の床の中にもぐりました。けれど、すぐには眠つかれませんでした。目の中には、いっぱい涙がたまっていました。田舎のおじいさんのことを思うと、悲しかったからであります。

*   *   *   *   *

おさよは、夜、外へ出て、だれが車を引いてゆくか見たのを、家の人たちに気づかれなかったと思ったのに、翌日、みんなの前で、

「昨夜、おまえは、外へ出たが、どうしたの?」と、奥さまに聞かれました。

彼女は、顔を赤くして、うつむいていましたが、

「どうしたのか、いってごらん。」と、重ねて聞かれると、彼女は、ついに包みきれずに、おじいさんが、街へ車を引いていったのを思い出して、だれが、あの車を引いてゆくのか、見たいと思って、出たことを話しました。

太郎は、そばで、女中がお母さんに話すのを聞いていましたが、どこでも百姓は、夜もろくろく眠らずに働くのかということを、はじめて深く感じたのです。そして、それは怖ろしい人でなく、みんな哀れな女中のおじいさんのような、やさしい人であろうと思うと、いままで心なしに車の音を聞いた自分を恥ずかしく思いました。