Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょじごく
少女地獄
夢野 久作
Lesen Sie 少女地獄 (しょうじょじごく) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.174 Zeichen · 206 Bildschirme
と心配らしく眼を光らしているのであった。
「ウン。驚いたよ。恐ろしくザックバランな先生だね。少々巻舌じゃないか」
「……でしょうね。そりゃあ面白い方よ」
それから電話の内容を話して聞かせると、如何にも安心したらしく、さも嬉し気にピョンピョン跳ねて廊下を飛んで行くのであった。
「ホントに白鷹先生ったらスッキリした、いい方だったわ。親切な方……妾大好き……」
なぞと感激に満ち満ちた、軽い独言を言いながら……すこしの不自然もなく私に聞こえよがしに言いながら……。
ところが、それから二日目の朝、私が出勤すると間もなく、平生になく不機嫌な顔をした彼女が、揉みくしゃにした便箋を手に握りながら、妙に身体をくねらして私の前に立った。可愛い下唇を反らして言うのであった。
「ほんとに仕様のない。白鷹先生ったら。仕事となると夢中よ」
「どうしたんだい。独りでプンプンして……」
「いいえね。昨夜の事なんですの。白鷹先生から妾へ宛ててコンナ速達のお手紙が来たんですの。きょうの午後に平塚の患者を見舞いに行くんだが、帰りが遅くなるかも知れない。だから庚戌会へも行けないかも知れない。お前から臼杵先生によろしく申し上げてくれって言うお手紙なんですの。