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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうじょじごく

少女地獄

夢野 久作

Lesen Sie 少女地獄 (しょうじょじごく) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 105.174 Zeichen · 206 Bildschirme

Aozora Bunko

瓦斯を引く時にね。人相の悪い巨きな男だろう」

「ウン。それだ、それだ。知っとるならイヨイヨ好都合じゃ。直ぐに行こうで……チョット待て、支局から電話をかけて置こう」

話はダンダンと急テンポになって来た。話のドン底が眼の前に近付いて来たようであるが、果してそのドン底から何が出て来るであろうか。

私は何となく胸を轟かしながら宇東と一緒にタキシーに飛び乗った。

田宮特高課長は、もうグッスリ眠っていたそうであるが、職掌柄、嫌な顔もせずに二階の客間で会ってくれた。

長脇差の親分じみた、色の黒い、デップリとして貫禄のある田宮氏は、褞袍のまま紫檀の机の前に端然と坐って、朝日を吸い吸い私の話を聞いてくれたが、聞き終ると腕を組んで、傍の宇東記者をかえり見た。つぶやくように言った。

「赤じゃないかな」

それを聞いた時、私はまたもドキンとさせられた。思わず膝を進めながら恐る恐る尋ねた。

「赤としたらどうしたらいいでしょうか」

田宮氏は冷然と眼を光らせた。

「引っ括って見ましょうや」

「……エッ……引っ括る……どうして……」

「明朝……イヤ……今朝ですね。夜が明けたら直ぐに刑事を病院に伺わせますから、それまでその看護婦を逃がさないように願います」