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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうしょうしげもとのはは

少将滋幹の母

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 少将滋幹の母 (しょうしょうしげもとのはは) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 83.234 Zeichen · 160 Bildschirme

Aozora Bunko

「さあ、御一緒に、わたくしの館へ参りましょう」

彼はいきなりその人の腕を取って肩にかけた。女は引き立てられながらさすがに躊躇するらしく見えたが、でもしなやかに少し抵抗したゞけで、やがてする/\と体を起して行くのであった。

屏風の外で待っていた人々は、急には出て来ないであろうと思えた左大臣が、忽ち恐ろしく嵩高な、色彩のゆたかなものを肩にかけながら物々しい衣ずれの音をひゞかして出て来たのに、又驚きを新たにした。左大臣の肩にあるものは、よく見ると一人の上、―――此の館の主が「宝物」だと云ったその人に違いなかった。その人は右の腕を左大臣の右の肩にかけ、面を深く左大臣の背に打つ俯せて、死んだようにぐったりとなりながら、それでもどうやら自分の力で歩みを運んでいるのであったが、さっき御簾からこぼれて見えたきらびやかな袂や裾が、丈なす髪とよじれ合いもつれ合いつゝ床を引きずって行く間、左大臣の装束とその人の五衣とが一つの大きなかたまりになって、さや/\と鳴りわたりながら階隠の方へうねって行くのに、人々はさっと道を開いた。

「帥殿、それでは戴いて帰ります!」

「はっ」

と云って国経は、畏まって頭を下げたが、すぐ立ち上って、