Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうねんのしょくもつ

少年の食物

木村 荘八

Lesen Sie 少年の食物 (しょうねんのしょくもつ) von 木村 荘八 (きむらしょうはち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.263 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

一体此のセーカンが然しありようは大のいたずらっ子で、表てなどで「ナンブセーカン」と聞くと私達こどもは逃げたものである。然し偶々家へ遊びに来て兄キと何かしているのを見ると、幾艘もペンキ塗の軍艦をこしらえて、私の家の物干しへ矢張りペンキで「旭造船所」と書きました。私は此の読み方を兄キに聞きましたが、うれしいと思いました。

私は先ず「美術」に就てはこのナンブセーカンと、それから前に云った叔父とに、大いに啓発されたことを感じます。――叔父にはその後今も逢いますから、よくその事を云っては昔の八百屋合戦の図を描いてくれと頼むが、只笑っていて、描いてくれない。「ナンブセーカン」氏には、さっぱりその後逢いません。

私は千代田小学校と云う学校へ上っていましたが、級の中では絵の好きな方でした。――それともう一つ好きなものがあったのは、唱歌室のオルガンで、余り弾いて見たいので一度忍び込んで弾いたことがある。胸がどきどきしました。

級の中では絵も相当描く方でしたが、決してうまい方ではなかった。つい名を度忘れして思い出さないが、或る同級の子に波を切る軍艦の絵を非常にうまく描くのがいた。