Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Lesen Sie 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) von 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.568 Zeichen · 11 Bildschirme
第一夜
第一夜
「お父さん、今日は何か変わったことがあったかい?」
「また、六つになる子供がさらわれちゃったよ。これで去年から三度目だ。お前なんかも用心せんと危ないよ。今日さらわれたのは、お前が行ってる学校の正門の筋向かいの文房具屋の子供なんだよ」
「馬鹿にしていらあ、僕なんかもう中学の三年じゃないか、もう二ヶ月もたったら四年で、来年は高等学校へはいるんじゃないか。だけれど、ほんとうに、あの文房具屋の子供がさらわれちゃったのかい? あの子は録ちゃんといってね、可愛い子だったよ」
「ほんとうだとも、明日の新聞にはまた大きくでるよ。係りの者は今ごろまだてんてこまいで忙しがってる時分だ」
「やっぱり警察じゃまだわからんのだねえ。警官なんてみな木隅の坊ばっかりだね。今度で三度目じゃないか、しかも、同じ町内で同じような事件が三度も起こっているのに、それで目星がつかんなんて。僕もちっと犯罪学の勉強でもして、警察に教えてやりたいな。歯がゆくってしょうがないもの」
「ところが、今度は犯人はわかってるんだよ。まだつかまらないが明日までにはつかまるにきまってるんだ」
「へえ、そりゃえらいね、犯人は誰だっていうの?」