Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Lesen Sie 少年連盟 (しょうねんれんめい) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.920 Zeichen · 219 Bildschirme
が、人心はその面のごとく異なる。少年連盟におそるべき事件が勃発した。
分裂
暖気がにわかにまわって湖水の氷が一時にとけはじめた。島に二年目の春がおとずれたのだ。天は浅黄色に晴れて綿雲が夢のように浮かぶ。忍苦の冬にたえてきた木々がいっせいに緑の芽をふきだす。土をわって草がかれんな花をつけた。金粉の日をあびて小鳥が飛びかい、樹上に胸をふくらまして千囀百囀する。万物がみないきいきとよみがえったのだ。それにもまして喜んだのは長い冬ごもりに、自由をうばわれていた少年連盟である。幼年組も年長組も一団となって洞穴をぬけだし、春光まばゆい広場で思う存分にはねまわった。
ワッという笑い声が広場の一角にわいた、走りはばとびのスタートをきったモコウが、コースのとちゅうでつまずいて、まりのようにころんだのだった。かれはすばやく起きあがると頭をかきかき新しくスタートをきりなおした。急霰のような拍手が島をゆるがす、小鳥がおどろいて一時にパッと飛びたった。一同はまるでなつかしい校庭で遊びたわむれているときのように競技にむちゅうである。洞門の前の小岩にこしをかけて、一同の嬉々とするさまを見まもっていたゴルドンは、ニッコリして富士男にいった。