Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
Lesen Sie 少年連盟 (しょうねんれんめい) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 110.920 Zeichen · 219 Bildschirme
「やられたッ」
いかにも富士男のからだは、まったく白泡のなかに、のまれてしまったのである。
「ひけッひけッひけッ!」
モコウはまっさきにとんできて、綱をひいた、ゴルドン、サービス、ガーネット、いずれも死に物ぐるいになって綱をひいた。
やがてふなばた近く、富士男のからだがあらわれた。
「残念だッ」
かれは波にぬれた頭をふっていった。
「しかたがないよ」
「うん」
富士男は船にあがるやいなや、ばったりたおれたまま、ものもいえなかった。
陸との交通は、まったく絶望におわった。しかも正午すぎになると、潮は見る見るさしはじめて、波はますますあらくなった。このままにうちすてておくと、満潮にさらわれて、船が他の岩角にたたきつけられるのは、わかりきったことである。一同は不安の胸をとどろかしながら、だまって甲板に立ったまま、ただ天にいのるよりほかはなかった。
「ちいさい人たちだけは助けたいものだなあ」
富士男はやっとつかれから回復していった。
「ぼくらが助からないのに、ちいさいやつらが助かるかい」
とドノバンはいった。
このとき異様な震動とともに、幼年者たちの泣き声がきこえた。